お肌の敵は筋肉の敵?

お肌を気にしている方ならAGEsのことをご存知でしょう。

AGEsとは終末糖化産物または糖化最終生成物と訳されますが、タンパク質に糖がランダムに結合する現象が体内でも起こり、複雑な反応を経て生成されるものです。このAGEsは、体内でタンパク質としての正常な働きはできず、さまざまな問題を引き起こします。

たとえば、

もともと透明なコラーゲンはAGEsができてしまうことで茶褐色に変色します。これが肌の内側で起こると肌のくすみになります。お肌の透明感にこだわる方には大敵ですね。それだけでなく、老化の原因となり、動脈硬化、脳梗塞、糖尿病をはじめ、さまざまな病気も引き起こします。

なお、アルツハイマー病の病変部位に見られるアミロイド斑にもAGEsが集積していると言われ、アルツハイマーへのAGEsの関与が疑われています。また、変性椎間板や軟骨の異常にもかかわっていると言われています。

ほとんど万能の悪役、とでもいいたいレベルです。

さて、

このAGEsは筋力低下も引き起こします。

AGEsの一つであるカルボキシルメチルリジンというの血中濃度が高い人は、低い人と比べると握力が低いという研究があります。また、皮膚組織に含まれるAGEsの量と骨格筋量を調べた研究でも、統計的に有意に負の相関が認められています。また、同じ研究でAGEsと握力の関係についても負の相関が認められています。(論文はリンク先にあります)

AGEs は骨格筋細胞の膜上にある AGEs の受容体(RAGE)を活性化し、これが骨格筋の炎症を増大させてしまいます。筋肉は常に分解と合成の両方が行われており、そのバランスで筋肉量が決まるのですが、筋肉の慢性炎症は筋肉の分解を亢進してしまうため、筋肉量が減少してしまうのです。

一方、AGEsはタンパク質にランダムに架橋を形成してしまいます。その結果、筋繊維を構成するタンパク質に本来とは異なる結合部分ができてしまい、骨格筋が硬くなり、筋力の伝達が低下してしまいます。

このように、AGEsは筋肉量、筋力の両方を低下させてしまうのです。まさに、お肌の敵は筋肉の敵、なわけです。

もちろん、上に述べたように、大概の悪いことの背景にいる「悪の黒幕」みたいな存在ですから、筋肉量の減少や筋力の低下を引き起こすというのも、今さら驚くことではないかもしれませんね。

というわけで、お肌を気にする方も、筋肉を気にする方も、両方気になる目指せ美ボディな方も、AGEsを増やさない生活が必要です。

AGEsは、余った糖分とタンパク質が結合するものですから、まずは血糖値がむやみにあがらない生活をすることが重要です。

具体的には、
食べる順序に気を付けること
糖分・炭水化物を摂りすぎない、
野菜や食物繊維もきちんと食べること

同じような食品なら、なるべくGIインデックスの低いものを選ぶことも重要です。

そして、もちろん、有酸素運動は糖代謝を改善するので特におすすめです。

結局、健康美人はお肌もきれい、ってことなんですねえ。

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