それがわたし?

定期的な運動や、健康的な食生活など、習慣を身に付ける上で、意外と見過ごせないのが、アイデンティティの問題。

友達と食事に行くと、やたらたくさん食べて、飲んで大騒ぎ。陽気で明るい酒飲み、…それがわたし。そう思っている人にとっては、お酒を控えめに、食事もほどほどに、なんていうのは「自分らしくない」ということになります。

自分は芸術家肌で、細かいことをきちんと、なんてことは無理。なんて考えていれば、整理整頓をして清潔に暮らす、というのは難しいですね。なんなら、税金や請求書の処理も遅れがちになります。

どんな無茶をしてでも、どんなに小さな仕事でも、目の前の仕事に全力を注ぐのが自分。と思っていれば、仕事の重要度にあわせて柔軟に手を抜き、その分、自分の時間を取る、なんてできません。

上記の例に限らず、「新しい習慣を身に付けること=自分らしさを失うこと」と感じてしまうと、その習慣は身に付きません。習慣と自分のアイデンティティが衝突すると、習慣を身に付けるのは困難になるのです。

一見、有益に思われるアイデンティティも要注意な場合があります。

「自分は若々しい」というアイデンティティを持っているがゆえに、自分の部分的な退化を認めることができず、全体的な調整に失敗したり、「自分はまじめな人間だ」というアイデンティティが柔軟な判断を妨げたり、「自分は家族思いだ」というアイデンティティが、介護に疲れた時に、外部からの援助を受け入れにくくしてしまったり。

私たちも、周囲の環境も、常に変化しています。ですから、「自分らしさ」だって、変化、調整しても良いはず。本当に大切な自分らしさ、と、ただのこだわりは 区別したいものです。

 ☆ ☆

逆に、自分のアイデンティティが変わることで、新しい習慣が身につくこともあります。学生時代は、寝坊ばかりで遅刻魔だったのに、社会人になったら、朝も起きれるし、時間に正確になる、なんていうのはよくある例ですね。「自分は~である」という意識が、思考習慣や行動習慣を変えてしまうのです。

そこで、自分のアイデンティティを、一気に変えてしまうことも、時には有効です。

今日から自分はジョガー、と決めて、ジョギングシューズにこだわり、ウェアをそろえれば、走らないわけにいきませんし、ジョガーとなれば、食事にも気を付け、夜更かしは慎む、深酒などもってのほか、などなど、様々な面でライフスタイルが変わります。

自分が取り入れたい習慣にあったアイデンティティを、考えてみるのも面白いかもしれません。

Follow me!

生きがいづくりセミナー無料ご招待中

生きがいがあれば、もっと健康で幸せになります。生きがいをみつけ、生きる意味を感じて、あなたももっと楽しい毎日を過ごしませんか?ただいま、無料ご招待中。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です