幸せになるリスト
上田敏先生の海潮音に
カール・ブッセの
有名な詩が入っています。
「山のあなたの空遠く
さいわい住むと人のいう」
これを読んで、
あなたって誰？
って思っていたのは私です。
山姥に連れ去られた
美しい恋人、
みたいに思っていました。
（恥ずかしいですね）
後になって、
山のかなた、
って意味と知ったときは、
衝撃でした。
さて、
私たちは、
とかく幸せを外に求めて
行動します。
それ自体を否定する気は
まったくありません。
この世の幸せを求めることは、
行動のエネルギーそのもの
でもあります。
ただ、
そうやって、
幸せを求めて行動しても、
幸せがかたちとして
手に入るわけではないですね。
また、
現実に
私たちの人生に
起きるできごとは、
純粋な幸せ、
なんてものは
あまりなくて、
ポジティブな側面と
ネガティブな側面が
つづれ織りのように
なっている、
そんな気もします。
そして、
そんな苦みがあるからこそ
幸せが味わい深かったり、
あるいは、
人生の苦い味わいを
かみしめながらも、
前向きに
より良く生きようとする
姿勢こそが、
幸せであったりします。
ですが、
どれだけ前向きに生きようと、
残念ながら、
人生の暗闇の時、
というものがあることは
否定できません。
どんなに大好きな
仕事であっても、
うまくいかないこともあるし、
どれほど得意なことでも
スランプになることも
ありますよね。
世界も社会も、
一人の人間を中心に
回っているわけではないので、
思うようにいかないことは
必ずあります。
でも、
そんなときにこそ、
小さなワクワクすることを
やってみることがおすすめ。
仕事が忙しくて、
心身ともにすり減っているとき、
家庭でも友人関係でも
不本意なことが重なり、
心身ともに消耗しているとき、
そんなときこそ、
ほんの少しの時間を割いて、
自分が幸せになれることを
してみませんか？
それはいわば、
暗闇の時を照らす
小さなろうそく。
もちろん、
普段の生活においても、
小さな喜びは、
人生をもっと明るくしてくれます。
そんな小さな幸せの
リストを作ってみませんか？
やり方は簡単です。
日々の生活の中で、
自分が幸せを感じる瞬間や、
自分が好きなものを
どんどんリストしてみるだけ。
これをやってみると、
意外と自分が
幸せに囲まれていることに
気が付いたりもします。
そして、
今日から、
毎日、5分だけは、
そのリストの中の
何かをやることに使ってみませんか。
