体脂肪計にご注意
前回、体重を目標にしない、という話をした。
筋肉が落ちて、脂肪が落ちないダイエットは、
皆さんの望む結果ではないはずだからだ。
では、体脂肪を目標にしたらいいのか。
その通り、と言いたいところだが、
落とし穴が一つある。
体脂肪を目標にするのは間違いではない。
だが、
今日は昨日より体脂肪が0.2%下がった。
あー、体脂肪率が0.5%も上がってる(悲鳴)
など、一喜一憂することは間違いである。
なぜか、という話の前に、
そもそも、どうやって体脂肪を図るのか?
厳密に言えば、
どれだけ体に脂肪がついているか正確な数字を出そうと思えば、
亡くなったあとで解剖するしかない。
からだを水の中に漬けて、比重から計算するという
やり方もあって、これは比較的精度が高いとは言うが、
それにしても推定式である。
一般家庭で使う体脂肪計というのは、
各メーカー、それぞれに独自の式をいれているらしいが、
要は、体の中の電気の流れやすさから推定しているのである。
だから、A社の体脂肪計で体脂肪が25%だったのに、
B社の体脂肪計では体脂肪が30%だった、
なんてことが当たり前に起きる。
それどころか、
同じ体脂肪計を使っても、
風呂上がりにはかるか、
運動直後に計るか、
などなど、計るタイミングによって
おどろくくらい数値が変わる。
だから、0.2%なんて誤差の範囲であって、
一喜一憂しても意味はない。
じゃあ、体脂肪計には意味がないのか?
といえば、そんなことはなくて、
なるべく毎日同じタイミングで計り、
かつ、長期的な変動を見る、
という使い方が正しい。
まあ、何事も使い方だよね、という話なわけです。