手だけで温泉気分?

手に汗にぎる、というように、人間は緊張すると手に汗をかきます。これは暑い時にかく体温調整の汗とは異なり、精神性発汗と言われます。手の平は緊張を敏感に反映するのです。

そこで、手を、38~40度のお湯に10分程度つけることで、リラックス効果を得ることができます。

一般に、暖かさには筋肉をリラックスさせる効果があります。皮膚表面には温度受容器があり、脳の自律神経中枢につながっています。また、皮膚血管には、交感神経の収縮性神経が多く、この神経が温められると緊張が低下し、血管が拡張します。

これらのメカニズムによって、38度から40度のお湯につかると、副交感神経が優位になり、リラックス効果が得られるのです。

そして、手には温点が集中しており、私たちは、手を温めると、暖かさを感じるようにできています。寒い日に、暖かい飲み物を、両手で持って飲むと、なんだかほっとしますね。

実はからだのリラックス感には、上肢のリラックス感が重要であることが分かっており、手を温めることは、手軽な全身のリラックス法なのです。

ちょっとリラックスしたいときに、暖かいお湯に手を入れるのであれば、手軽にできますね。手のリラックス感は肩との関係が強いともいわれ、肩こりの緩和にも効果的です。また、いくつかの研究では、手浴が気分を改善し、緊張、怒り、不安などを和らげることがわかっています。

なお、北海道大学病院の研究によって、手浴中のみならず、終了後10分から20分にかけて、副交感神経の活動が上昇した、というデータが得られています。さらに、手浴後、タオルなどで保温すると、なお効果的であるという研究もあります。

寒風吹きすさぶ中、帰宅して、まずは暖かいお湯に手を浸して、寒さで縮こまったからだをほぐすのも、ちょっとした贅沢かもしれませんね。

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