くよくよすることがストレスになる

ストレスにはいろいろなものがあります。ですが、日常的に、私たちがストレスという場合、不本意なことをしなければならない(嫌いな相手との関わり、嫌な作業など)だとか、心配ごと(嫌なことが起きるのではないか、経済的な不安など)が多いのではないでしょうか。

一方、動物でストレスの実験を行うときには、通常、電撃とか、拘束とか、直接、肉体的なストレスが多いのですが、心理的なストレスについて調べた実験も存在します。

愛媛大学医学部の小川信也名誉教授は、ラットの周りを透明な壁で区切り、その区切りの外側にいるラットたちに電撃を加えました。区切りの内側のラットは電撃を受けませんが、外にいるラットたちが電撃を受けて、飛び上がったり、鳴いている、といった情動反応にさらされます。

すると、直接、電撃を受けていないラットも、不安や恐怖を感じる部分の反応が亢進し、ストレス反応をみせます。ただし、この時点では、直接的な電撃を受けたときよりもストレス度合いは軽いのです。

しかし、これを毎日1時間、5日間にわたって繰り返したところ、電撃ストレスは、日ごとにストレス反応が下がったのに対し、心理的ストレスの方は、日ごとにストレス反応が上がります。そして、5日目には、電撃を直接受けるストレスよりも、周囲が電撃を受けるのを見るストレスの方がストレス反応は高くなりました。

つまり、物理的な原因によるストレスは繰り返しによって慣れますが、心理的ストレスは慣れることなく、むしろ、繰り返しによって大きなストレスに変わるのです。

一方、久留米大学医学部の田中正敏名誉教授の実験では、電撃を受けたラットが、電撃の24時間後に、電撃を受けた同じ場所に連れていかれると、実際に電撃はなくとも、ストレス反応を起こしたそうです。嫌な記憶がストレス反応を起こさせるのです。

このことからも、ストレスの上手な処理が大切であることがわかります。

嫌なことを何度も思い出すと、そのたびに体はストレス反応を起こします。くよくよと考えるのは、自分をいじめるようなもの。考えれば考えるほどからだはストレス反応を起こし、その反応も強くなります。嫌なことがあったときには、さっさと気分転換するのが良さそうですね。

現コーネル大学のヴァネッサ・ボーンズと、南カリフォルニア大学のスコット・ウィルタームスの研究によれば、胸を張り、堂々としていると、ストレスにも強くなるばかりか、一緒にいる人までもストレスに強くなることが、確かめられました。

嫌なことがあったら、まず姿勢を良くして、楽しいことを考えましょう。あなたの周りの人のためにも。

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